360°3D-VR

【空間映像】特徴|VRとの違い|活用事例や集客効果について解説

・空間映像ってどういうもの?
・VR映像とどう違うの?
・空間映像はどんなことに使われている?
・空間映像の費用はどれくらい?

この記事を読むと、

・空間映像がどういうものか分かります!
・VR映像との違いが分かります!
・空間映像の活用事例が分かります!
・空間映像の費用が分かります!

雰囲気は理解していても空間映像の詳細について、実際には詳しく理解できずにお悩みではありませんか?この記事では、空間映像の特徴や活用シーン、費用まで総合的に解説していいきますのでぜひご覧ください。

空間映像とは?現実空間に映像を投影する技術

出典:FINAL FANTASY XIV

空間映像とは現実の空間を活かして映像投影された映像のことを言います。どのようなイメージかいまいち分かりにくいですよね?

そこでひとつ質問です。プロジェクションマッピングを目にしたことはありますか?空間映像は、プロジェクションマッピングのような現実空間の立体物に映像を投影し、リアルとヴァーチャルを融合させたような映像のことです。

もう一方で、目にする機会が増えたのがVR映像です。よく空間映像とVR映像はどう違うのか?と疑問に感じる方も多いので、ここからは空間映像とVR映像の違いを解説していきます。

VRとはなにが違う?それは現実空間か仮想空間かの違い

まず空間映像とVR映像の違いを一言で表すと、現実空間か仮想空間かの違いです。VR映像は現実とは異なる仮想空間の映像となり、空間映像は現実空間に映像を映し出すものとなります。とは言っても具体的にはイメージしにくいと思うので、ここから空間映像とVR映像の詳しい解説をしていきます。

VR映像の場合

VR映像は仮想現実と言われている通り現実とは異なります。VR映像はあらかじめ撮影した360度映像や作り出したコンテンツを現実に近い形で体験できるのが特徴です。また、VRゴーグルを使うことで目の前がすべて自分中心の映像となるのでさらに没入感が高まります。

【VR映像の参考】
ブルーインパルスのコックピットからの見た目を体験できる動画です。

出典:Tokyo 2020

空間映像の場合

空間映像の場合は現実の立体物に映像を投影することにより、現実空間に仮想現実を映し出すことが可能です。また、デジタルサイネージやセンサーなども活用すると人の動きに合わせて変化を生む演出ができます。このようにリアルとヴァーチャルを融合させるのが空間映像です。

【空間映像参考】
Epson新宿 環境配慮型オフィスセンターの空間を利用した空間演出です。

出典:SYMUNITY GROUP

空間映像の3つの特徴

空間映像の特徴は大きく分けて3つあります。

・多数の人が同時に体験できる
・現実空間を映像媒体として活用できる
・つい足を止めて見てしまう魅力

ここからは、これらの特徴について詳しく解説していきます。

多数の人が同時に体験できる

VR映像の場合はおもに個人で楽しむものですが、空間映像の場合は現実空間に映像を投影するので、多数の人が同時に体験できます。ライブ会場など広い場所ならそれこ何千人という人を同時に映像体験に導くことが可能です。

現実空間を映像媒体として活用できる

ディスプレイを何枚も用意しなくても現実の建物や壁を媒体にできるのが大きな特徴です。例えば、ビルを映像媒体にすることが可能。イベント専用の特設会場を設置しなくても、集客効果の高い映像体験を提供できます。

誰でも足を止めて見てしまう魅力

現実空間に映し出された仮想現実は、見る人がつい足を止めてしまう魅力があります。なぜならば、それは立体的な美しい映像で、多くの人は空間映像を目のにする経験がほとんどないからです。未知の体験が目の前にあるとしたら思わず興味を持ってしまいませんか?空間映像にはそのような魅力があるので集客効果が高いのです。

空間映像の活用事例4選

ここからは、空間映像が活用されている事例を4つ紹介します。

事例1:ミストディスプレイ
事例2:イベント|ライブ
事例3:デジタルサイネージ演出
事例4:シースルービジョン

これらの事例の詳細を解説していきます。

事例1:ミストディスプレイ

出典:Leia XL X-300/PWPW SA社イベント

霧を映像媒体としており、空間に浮かんでいるような表現ができます。そして映像に触れているような感覚、通り抜けられる不思議な感覚も味わうことが可能です。おもに入り口などでお出迎えする意を表現する映像に役立てられています。

事例2:イベント|ライブ

出典:Perfume | SXSW 2015 | 2015.03.17

PerfumeがSXSW2015で魅せたステージはライブパフォーマンスの可能性を大きく広げた出来事となりました。プロジェクションマッピングとライブを融合させ、世界のファンを熱狂させるパフォーマンスを見せました。このようにライブやイベント会場の空間演出は一体感を生むことも可能で、盛り上げに大きな力を発揮します。

事例3:デジタルサイネージ演出

出典:Royal Caribbean Cruise Line

デジタルサイネージを活用すると狭い場所でも空間映像を用いた空間演出を作り出すことが可能です。空間映像を映し出すには窓が適しているのですが、窓を増やせない、大きくできないという場合にデジタルサイネージが活躍します。

事例4:シースルービジョン

出典:CREST

シースルービジョンとはその名の通り透けて見えるディスプレイ技術のことです。おもに複合ショッピングモールで展開されていますが、もちろん小規模店舗でも実現可能。透過型なので窓からの光をさえぎることなく空間演出を実現できます。

空間映像の実現には技術や設備が必要

出典:PAKUTASO

空間映像を作るには、編集技術はもちろんのこと、企画と事前の打ち合わせですり合わせることが大切です。なぜならば、空間演出を実現する機材や設備は高額になる場合が多く、プロジェクションマッピングの機材は、物によって1,000万円を超えるものもあるためです。また、投影技術も必要なため、空間映像を導入する際は映像会社に依頼するのがおすすめです。

空間映像は費用が高いが集客効果も高い

空間映像は費用は高いが人を引き付ける力に優れているので、十分な集客効果を生み出せるでしょう。なぜならば個人向けのVRとは異なり、訪れたすべての人の視覚、聴覚など五感に訴えかけることができるからです。空間映像による空間演出の強い刺激を受けるため、興味をそそられて集客につながるのです。

まとめ:空間映像はイベントで特に高い集客効果が見込める

ここまで空間映像の特徴や事例を紹介してきました。空間映像についてまとめていきます。

・空間映像はリアルとヴァーチャルの融合
・空間映像は多数の人が同時に体感できる
・空間映像は現実の立体物を映像媒体にできる
・空間映像は費用が高め
・空間映像は集客効果に優れている

空間映像はスケールの大きい仮想現実を現実空間に持ち込むことが可能です。空間映像は人の五感に訴えかけることができ、強い興味を引き集客するだけでなく、ライブ会場やイベント会場などではおどろきの演出も可能です。ただ、その分費用は高めなので、導入を検討されるのであれば、映像会社へ問い合わせてみるのがよいでしょう。