・Matterportの撮影費用はどういう内訳になっている?
・撮影会社によって料金はどう変わるのか?
・Matterport撮影は自社でやると高いって本当?
この記事を読むと、
・Matterportの撮影費用の内訳が分かります!
・Matterport撮影費用の比較ができます!
・自社でMatterport撮影をすると割高になる理由が分かります!
Matterportについて「3DVRと聞くと撮影費用が高そう」「費用の内訳が分かりにくい」といったお悩みをお持ちではないでしょうか?この記事では、Matterportの撮影費用の内訳・撮影費の比較・自社で撮影すると割高になる理由を解説しています。この記事を読むと、Matterport撮影に関するお悩みが解消されるので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは、Matterportの撮影費用の内訳から見ていきましょう。
Contents
Matterportの撮影費用内訳

Matterportの撮影にかかる費用の内訳は、主に以下の3つとなっています。
・タグなどのオプション費用
・クラウドサーバー費用
撮影に関わる費用の内訳は難しいものではありません。ですが、オプションなど名称だけ見せられても、それがどのようにコンテンツに影響するのか具体的にイメージは湧きにくいでしょう。ここからは、それぞれ具体例を挙げながら詳しく解説していきます。
撮影面積に応じた撮影費用
Matterport撮影を行う場所の広さによって料金は変動します。ほとんどの撮影会社では、100㎡までを基本料金としていることが調査によって判明しました。80㎡を超える場合には、例えば10㎡ごとに数千円といったように加算されていくシステムがほとんどです。80㎡はマンションの間取りで言えば3~4LDKほどの広さに相当します。オフィスの一角や小規模店舗であれば、基本の撮影料金で収まる計算となるでしょう。
80㎡の具体的イメージ|出典:Rooch
タグなどのオプション費用
Matterportでは、映像内にURL・動画・画像・音声などが挿入可能です。これらをまとめてタグと呼ばれています。Matterport撮影の場合は、タグの数に応じて変動する料金体系を取っている会社がほとんどです。例えば、タグの追加個数に応じて数千円といったイメージとなっています。その他Matterportの機能のひとつである、ハイライト機能に対応してもらえるかなど、オプションに関わる費用は各社さまざまとなっているのです。
映像内にタグを埋め込んだイメージ|出典:ホープリヴス株式会社 実績紹介
ハイライト機能詳細|出典:Matterport公式
クラウドサーバー費用
MatterportはアメリカのMatterport社が提供するクラウドサービスです。Matterportの撮影データは、Matterport社の提供するクラウドサーバーに保存されます。そのため、全世界共通でクラウド利用料金が発生します。クラウド利用料金はプランによって変動しまが、撮影会社の多くは保守料金として、クラウド料金を含んだ提示をしているところがほとんどです。
通常のMatterportクラウド利用料|出典:Matterport公式
Matterport撮影費用比較

Matterportの撮影費用は、制作会社によって料金体系が違います。そこで、制作会社によって、どういった料金体系となっているかを比較してみましょう。
費用項目 | A社 | B社 | C社 | D社 |
撮影基本料金 | 90㎡まで 34,000円(税別) | 100㎡まで 50,000円~(税別) | 80㎡まで 38,500円(税込) | 80㎡まで 38,500円(税込) |
広さによる追加料金 | 10㎡ごとに 3,000円(税別) | 要相談 | 10㎡ごとに 3,850円(税込) | 要相談 |
タグの追加料金 | 10,000円(税別) ※編集費として | 要相談 | 要相談 | 要相談 |
保守料金 | 3か月 3,000円(税別) | 1URL 1,000円~ | 1か月 1,100円(税込) | 要相談 |
その他オプション費用例 | 埋め込みなど要相談 | 要相談 | 要相談 | 【100㎡1年間運用】 タグ10か所・ハイライト・ 管理費・制作費・撮影費込み 77,330円 |
今回調査した4社でも違いがあるのが見て取れます。10平米ごとに細かく料金設定できるところや、ある程度パックとしてまとまったプランを用意している企業などさまざまです。そして、オプション関連の細かい料金までは、問い合わせてみないと分からないところがほとんどでした。そのため、実現したいコンテンツを作るための費用を把握するには、一度詳しく問い合わせてみるのが良いでしょう。
Matterport撮影の正確な費用は見積もり依頼が必須

Matterport撮影にかかる正確な費用を把握する場合には、制作会社に見積もりを依頼するのがベストです。その理由は、事前に具体的にコンテンツのイメージをするのは難しいから。ノウハウがなければ、撮影する場所の広さを正確に把握することや、作成したいコンテンツに応じたタグの活用方法などを正確に把握するのは難しいでしょう。
そのため、作成したいコンテンツのイメージを制作会社に伝えた上で、見積もりを依頼することで正確な金額が把握できます。また、提案力のある制作会社ならば、自社では見えてこない、Matterportの活用方法をアドバイスしてくれることもあるでしょう。
Matterport見積もりから納品までの流れ

Matterportの見積もりから納品までの流れは、大きく分けると以下の通りです。
2.撮影日調整
3.撮影
4.編集
5.納品
正確に見積もりを出す場合には、ヒアリングの段階で詳細を詰めておくのが良いでしょう。撮影場所の大まかな広さ・作成したいコンテンツイメージ・コンテンツは何をどんな風に提供したいのかなど、具体的であればあるほど見積もりも正確になります。そしてコンテンツのクオリティも大きく向上するでしょう。
また、Matterportはタグの埋め込みなどができるコードかURLでの納品が主な納品方法です。撮影後はクラウド上のデータを編集するため、編集後は即日納品に対応できます。
Matterportを自社で撮影すると割高になる3つの理由

Matterport撮影を自社内で行う場合には費用は割高になる傾向にあります。その理由は以下の3つです。
理由1:カメラなどの機材購入費用
理由2:編集ノウハウの修得や教育
理由3:撮影や編集に伴う人件費
Matterportは大まかな制作フローだけを切り取ると単純に見えます。ですが、各工程はさらに細分化され、それぞれ準備しなければいけないものが数多くあるのです。ここからは、3つの理由について詳しく解説していきます。
理由1:カメラなどの機材購入費用
Matterportの機能やサービスを有効に活用するには「Pro2 3D カメラ」が必要です。カメラの購入価格は税込で492,800円となっています。さらにカメラの周辺機器などの付属品も必要となるため、初期費用が高騰しやすいのです。もし、撮影に関わる機材がまったくない状態で機材を揃えるなら、合計でおよそ60万円~70万円くらいになるでしょう。
理由2:編集ノウハウの修得や教育
Matterportの機能と編集ノウハウの修得や、その技術を教育する時間も必要です。Matterportは優秀なAIによって、撮影したデータから3D空間を自動で作成してくれますが、通常のVR映像編集の技術である、スティッチングの知識と技術は必要でしょう。なぜなら、場合によってはVR酔いを引き起こす可能性があるからです。その際に、スティッチングで原因となる部分を修正できなければ、質の高いコンテンツを提供できなくなってしまいます。
理由3:撮影や編集に伴う人件費
Matterport撮影を自社で行う場合、撮影や編集にあてる人件費も高くなってしまいます。自社で撮影する場合は、撮影技術・編集技術の教育と、実際に撮影・編集する際の人件費も賄わなければなりません。今後のコンテンツを、自社ですべて作りあげていく計画があれば、有効な投資となりますが、そうでない場合は割高になってしまうでしょう。
まとめ:Matterport撮影は制作会社へ依頼がおすすめ
ここまでMatterportの撮影費用について解説をしてきました。ここで、Matterport撮影を、制作会社に依頼した場合と、自社で制作する場合の比較をまとめておきます。
自社制作 | 制作会社へ依頼 |
・初期費用が高くなる ・撮影や編集技術の教育コスト要 ・ノウハウが構築されないと スピード対応がむずかしい | ・トータル費用が割安 ・撮影・編集技術のあるスタッフが制作 ・スピード納品に期待できる ・実績と経験による高い提案力がある |
上記の理由から、いち早く質の高いコンテンツを作成したい場合には、制作会社へ依頼する方が良いと言えるでしょう。一方で、今後コンテンツを定期的に作っていく計画がある場合には、自社内で制作できる環境を整えるのも有効です。ですが、まだMatterportの活かし方を把握しきれていない場合は、制作会社への依頼を検討してみると良いでしょう。なぜなら、一度制作会社の段取りを見たり、提案を受けてみたりしてからの方が、Matterportの活用方法・撮影方法を見ることができ、社内環境を整えやすくなるからです。
Matterportを有効に活用するためにも、まず制作会社へ問い合わせてみてはいかがでしょうか?
