VR・360度映像を撮れるカメラは普通のカメラと何が違うの?
360度映像が撮れるカメラはどんなものがあるの?
360度映像を撮るカメラはどうやって選べばいいの?
これらの悩みを弊社アシスタントがわかりやすく解説していきます!
この記事を読むと?
VR・360度撮影カメラの種類がわかります!
360度映像撮影におすすめのカメラを知ることが出来ます!
映像制作会社が作る360度の世界をみることができます!
通常の動画とは違い、360度を見渡すことができるVR・360度映像。エンターテイメントだけではなく、宿泊施設や飲食店の集客にも最適です。
この記事では、VR・360度映像撮影ができるカメラは普通のカメラと何が違うのか解説します。あわせて、おすすめのカメラも紹介するのでどのようなカメラを選べばいいのか分かります。
また、360度映像を制作している会社の作品も紹介。360度映像をエンターテイメントやお店の集客へどのように活用しているか解説します。
VR・360度カメラの違いや選び方、映像制作会社を知ることで、お店の経営やビジネスのヒントにもなるでしょう。
Contents
VR・360度カメラは普通のカメラと何が違う?
VRカメラとは、360度の映像を撮る際に使用するカメラのことです。撮影者がカメラを向けた方向だけではなく、背面や後方、360度の範囲撮影ができます。360度カメラ、全方位カメラとも呼ばれます。
通常のカメラが正面方向を撮影するレンズであることに対し、VR・360度カメラは魚眼レンズを使用。魚眼レンズを使用することにより、上下左右360度の映像の撮影、編集を可能にします。最近では、360度レンズが付いているカメラもあり手軽な撮影が可能です。
また、VRと360度映像は全方向見渡せる映像という点は共通していますが、視聴環境や視聴する機器が異なります。
・VR映像:VR(Virtual reality)は仮想現実のこと。映像の中に自分が入り込んだような体感が可能。自分の見たい方向に視点を向けられるため、非現実を現実のように感じられる。ただし、視聴にはヘッドセットなどの機械が必要。あまり普及が進んでなく高価。
・360度映像:360度映像はパソコンやスマホ上をクリックすることにより360度の映像を見ることができる。画面上で360度見渡せる映像はWeb上で広告などに広く使われる。映像を見る際に特別な機械がいらず、カメラも多くあるので普及が広がっている。
360度映像を作る際に普通のカメラでは大変な手間がかかり、編集技術も必要になります。違和感がない360度映像を撮影するためには専用のカメラがおすすめです。選ぶ際には、VRカメラの中でも特徴により種類が分かれるので以下のポイントを押さえておきましょう。
VR360度カメラの種類を解説
VRカメラは種類があり、それぞれ特徴が違うので理解して選ぶ必要があります。種類は大きく分けて以下の2つです。
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- 全天球カメラ
超広角魚眼レンズを2つ使用するカメラ。
それぞれのレンズで撮影した画像を自動で合成して360度の映像にする。上下左右360度をすべて撮影する。 - 半球カメラ
超広角魚眼レンズを1つ使用したカメラ。
全天球カメラとは違い、全方向を一度に撮影することはできない。
カメラの周り(360度)+上部180度の映像を撮影後に編集することで360度の映像を作る
- 全天球カメラ
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上記のような違いがあり、全方向を撮影することができない半球カメラは編集の必要がありますが、非常に安価で購入が可能です。一方、全方向の撮影ができ、本当の360度映像を撮影する全天球カメラは比較的値段が高めです。
これらの違いを踏まえた上で、どのようなカメラを選ぶべきなのかポイントを紹介していきます。
カメラを選ぶ時に押さえるポイント!
2つの種類、どちらを選ぶべきかは自分の撮影技術や編集技術、360度映像を作る目的から選択してください。全天球カメラと半球カメラの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
全天球カメラ | 半球カメラ | |
撮影範囲 | 上下、左右360度 | カメラの周囲、上部180度 |
カメラの値段 | 高い | 安い |
画質 | 普通 | 高い |
撮影の難しさ | 初心者~プロ | 上級者~プロ |
映像編集 | 必要ない | 必要あり |
上記のような特徴があるので、自分の技術に合ったカメラを選びましょう。全天球カメラは編集の必要もなく、扱いやすいので初心者にもおすすめです。
半球カメラはレンズが1つなので、値段が比較的安めになります。しかし、360度映像をつくるために編集が必要なので、技術や知識のある人におすすめです。
VR・360度映像撮影におすすめのカメラシリーズ5選
ここからは、360度撮影におすすめのカメラを紹介していきます。現在360度映像は非常に注目を集め、さまざまな会社から新商品が発表されています。
種類も豊富で、基本的な知識を押さえていても、具体的にどれを選べばいいのかわかりにくいかもしれません。VRカメラの制作に力をいれ、ユーザーからの評価も高く実績のあるメーカーのシリーズを選びましょう。
そこで、各メーカーが出しているカメラシリーズの特徴を値段帯をまじえながら、紹介していきます。カメラ選びに迷ったらこちらのシリーズから選んでおけば失敗することはありません。
RICOH THETA
引用:RICOH THETA
RICOH THETAは初心者から上級者まで扱いやすいカメラを取り揃えているシリーズです。リモコンのようなコンパクトで持ちやすいデザインが特徴的。三脚やケース、マイクなどさまざまなアクセサリが用意されているのでどんな場面でも活躍します。
手軽に360度映像の制作ができるスタンダードモデルは初心者にもおすすめ。フラッグシップモデルであるTHETA Z1では7Kという高精細の360度撮影が可能という驚きの性能です。
モデル | THETA Z1THETA VTHETA SCなど |
公式HP | https://theta360.com/ |
価格帯 | 30,000~130,000円 |
アクセサリ | スタンドケースマイク防水ケースなど |
特徴 | 初心者にも分かりやすい機能やデザイン 専用ケースもあり持ち運びがしやすい 上位モデルはプロでも満足できる高スペック |
Gear 360
引用:Gear360公式HP
360度映像を撮影したいけど値段が高いものが多くて手を出しづらい。そのような人にも買いやすい値段で画質もクリアなGear360シリーズはおすすめです。
初心者にも扱いやすいようにシンプルな機能で360度映像の撮影ができます。手ごろな値段ながらも4K動画にも対応しているので、動画や写真を高精細に撮影可能です。簡単に撮影ができ、年月がたっても思い出を360度映像で残すことができます。
持ち運びがしやすいデザインに防水機能も備わっているので、扱いやすさも抜群です。
モデル | Gear360(初代)Gear360(2017)など |
公式HP | https://www.galaxymobile.jp/gear-360/ |
価格帯 | 30,000円~ |
アクセサリ | スタンドマイクGalaxyスマホGear VRなど |
特徴 | コストパフォーマンスが高い 防水機能に優れ、持ち運びやすいデザイン Galaxyスマホと連動させられる |
Insta360
引用:insta360公式HP
insta360シリーズは初心者からプロまで幅広いラインナップから選択したい人におすすめです。iphoneユーザー向けの扱いやすいモデルから本格的な3D撮影に特化したタイプなどラインナップはさまざまです。
「insta360 Nano」や「insta360 Air」はiphone専用モデルです。撮影からデータ転送まで簡単に行え、360度映像をより身近なものに感じます。機能もシンプルで小型なため、iphoneと一緒に気軽に持ち運びが可能です。
「insta360 Pro」「insta360 Titan」は本格的な3D撮影を行いたい人のモデル。重量があり価格も高くはなりますが、本格的な3D撮影が可能です。プロとして360度映像作成を行う、プロレベルの映像を作りたい人におすすめのモデルです。
モデル | Insta360 NanoInsta360 AirInsta360 ProInsta360 Pro2insta360 Taitanなど |
公式HP | https://hacosco.com/insta360/ |
価格帯 | 一般向け:20,000~60,000円プロ向け:600,000~1,900,000 |
特徴 | 初心者~プロまで選択肢が多い iphoneに特化した360度カメラ プロ向けの本格3D撮影ができる |
GoPro
引用:Gopro公式HP
水中や陸上でのアクティビティでも鮮明に思い出を記録したい。数多くあるアクションカメラの中でも特に有名なのがGoproシリーズです。コンパクトで扱いやすいデザインとカメラとしての高い機能から抜群の人気を誇ります。
Goproの数あるモデルの中でも「GoproMAX」は360度映像に特化したモデル。3つのカメラが1つになり、臨場感あふれる映像を6Kの高画質で記録します。強力な手振れ補正も備えているので、鮮明な思い出をそのまま残せます。
また、GOproMAXには6つのマイクが内蔵されているので、360度映像の臨場感を更に高めます。記録した当時の体験をそのまま感じることができるでしょう。
モデル | Gopro OmniGopro OdysseyGopro FusionGopro MAXなど |
公式HP | https://gopro.com/ |
価格帯 | Gopro MAX:50,000円~ その他:50,000~1,000,000円以上 |
特徴 | 映像を違和感なくつなぎあわせる 画質が圧倒的に良い 防水機能もありアクティビティに最適 |
Kodak
引用:Kodak公式HP
Kodakの360度カメラは高い防水性能や防塵性能があるため、スポーツをしている人におすすめのシリーズです。動画の品質は群を抜いて高いものではありませんが、持ち運びやすさやタフさは非常に扱いやすいでしょう。
Kodak PIXPRO 4KVR360は非常にタフな設計ながら4K撮影が可能。マイナス10度まで耐えられる仕様なので、ウインタースポーツにも最適です。アクティビティを楽しみながら360度映像を残したい人におすすめのシリーズです。
モデル | SP360 4K4KVR360など |
公式HP | https://kodakpixpro.com/ |
価格帯 | 45,000~60,000円 |
特徴 | タフな設計でスポーツに最適 軽量で持ち運びがしやすい 防水性能が高くどこでも使える |
360度映像の魅力!エンターテイメントから宣伝まで活用
VR動画や360度映像の魅力は、まるでその場にいるかのような臨場感のある映像を作り出せる点です。通常の動画や写真よりも見る人の目を引き付けるので、エンターテイメントやお店の宣伝に最適です。
上記の動画のように、動画や映像自体のインパクトが大きくユーザーの注目を一気に集めます。TwitterやInstagramでの反応率も非常に高いと言えるでしょう。
360度映像をSNSにアップしたところ通常の200~300%の反応があったというデータがあります。不動産業界では360度広告を利用したことで内見の申し込みが約6倍になったという報告も。
自分のお店の認知度を高めることや、商品の宣伝に360度映像はぴったりです。特に、特別な機械のいらない360度映像は多くの人の目に止まります。現在はさまざまな業種が広告に取り入れ、高い集客効果を得ています。
ここからは、各業種で具体的にどういった形でコンテンツを紹介しているのかを紹介していきます。
アトラクションを体感的に伝える
ジェットコースターなどアトラクションのVR動画を体感したことがある人は既にたくさんいるでしょう。まるで自分が乗っているかのような臨場感のある映像や体感はVR・360度映像ならではです。
アトラクションとVRの相性は抜群。ジェットコースターなどの体感型アトラクションはもちろん、飛行機のパイロット目線の動画、FIレーサーの目線など、日常では味わえない景色を楽しめます。
また、ホラー動画といった動画も臨場感からより恐怖をかきたてます。視覚や聴覚を刺激するコンテンツはVRや360度動画にぴったりです。普段体験できないエンターテイメントを提供することにVRや360度映像は最適だと言えるでしょう。
飲食店や宿泊施設の集客に最適
VR・360度映像はエンターテイメントだけではなく飲食店や宿泊施設の魅力を伝えるためにも最適です。現地に訪れる前の視察や、周辺の景色を通常の動画よりも詳しく伝えられます。
「美しい景色・店内の様子・おいしそうなご飯」は集客に大切な3要素です。VR・360度動画は3要素をすべてそなえ、より詳しく、よりリアルに伝えることが可能です。
また、集客にはVR動画よりも360度映像が効果的です。
VR動画はゴーグルなどの機械が必要ですが、一般にあまり普及がしていないためです。特別な機械がいらない360度映像はたくさんの人の目に止まることが多いので、集客効果が高くなります。また、注目を浴びやすい360度映像をSNSにアップすることで拡散してもらえる可能性も高くなります。たくさんの人の注目を集めれば集客効果は非常に高くなるでしょう。
映像のプロが作る360度映像世界
ここまでは、VRや360度撮影カメラの種類や映像の効果について紹介しました。しかし、実際に集客効果を上げるクオリティの高い映像制作は技、術がないと作ることは難しくなります。
企業やお店の集客効果を高める映像を作るためには、映像のプロに依頼することをおすすめします。費用はかかりますが、撮影から編集、納品後のケアまで一貫して行ってくれるので高い集客効果が望めるでしょう。
では、実際にプロが作る360度映像はどのような作品になるのでしょうか。映像のプロが作る360度映像の世界を紹介します。
VR動画でエンターテイメントを体感
引用:360channel
360channel(サンロクマルチャンネル)が作るエンターテイメントの世界を紹介します。360channelでは360度の映像を多数制作、公開しています。白猫プロジェクトといったスマホゲームで有名なコロプラの子会社です。
上記のサイトの特徴として、360度動画のジャンルが非常に豊富である点です。紅葉や夜景を楽しむ動画から、工場の風景や飛行機を整備している様子など数多くの動画が楽しめます。
エンターテイメントに特化した作品を多数公開、VRの機械を持っている人であればより楽しむことができるでしょう。
360channelは年間で500本以上のVR動画を制作。実写撮影だけではなく、CGの撮影やシステム開発、アプリの制作まで行っています。
社名 | 株式会社360Channel |
URL | https://corp.360ch.tv/ |
住所 | 〒150-6011東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー11階 |
事業内容 | 360度動画関連事業 |
最先端の360度映像を集客に活用!

引用:ホープリヴス株式会社
最先端の360度映像を集客に活用している会社として、ホープリヴス株式会社の作品を紹介します。matterport(マーターポート)カメラで作られた360度の映像はお店や宿泊施設の魅力を最大限に伝えます。
引用:ホープリヴス株式会社
お店の雰囲気や風景を伝えながら、コンテンツ自体も非常に面白く、その場にいるような気分を味わえます。大切な人と行くお店選びや、仕事の接待で利用するお店選びにも最適です。
ホープリヴス株式会社は他にも多数の実績として、飲食店やホテル、ジムなど多数の映像を公開しています。見るだけでも非常に面白いのでぜひご覧ください。
社名 | ホープリヴス株式会社 |
URL | https://hopelivs.jp/about-us/ |
住所 | 〒104-0061東京都中央区銀座7-13-6 サガミビル2F |
事業内容 | Webサービス事業 |
まとめ:VR・360度カメラで立体的な世界を楽しもう
今回はVRや360度動画のカメラの違いや種類、特徴の紹介をしました。360度カメラは大きく分けて全天球カメラ、半球カメラといった種類があります。違いは、撮影できる範囲や編集の難易度にあります。
また、カメラを選ぶポイントや、おすすめのカメラシリーズの紹介もしました。それぞれの特徴を知り、目的や技術に合ったカメラを選択してください。
本格的な企業や飲食店、宿泊施設の集客に360度映像を使用したい人はプロの映像制作会社に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。コストはかかりますが、撮影から編集まですべて行い高い集客効果が望めます。
VRや360度映像の目的や集客効果を知り、最適なカメラや撮影方法を選びましょう。
