360°3D-VR

VRツアーとは?集客に効果的な理由・メリット・成功事例を紹介!

 

・VRツアーとはどういうものか知りたい
・VRツアーが集客に効果的な理由を知りたい
・VRツアーの活用事例を知りたい

 

この記事のポイント

 

・VRツアーとは実際に現地に訪れているかのような体験ができること!
・VRツアーは、高い体験価値で行動意欲が喚起されるため集客に効果的!
・VRツアーの成功事例を5つ参考にできる!

 

VRツアーを活用したプロモーションで成功した企業や自治体が増えています。VRツアーの魅力を感じてもらえると、集客できる可能性が大きく向上するでしょう。

この記事では、VRツアーを検討する経営者や企画担当の方に向けて、企業側にある魅力やメリットを解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

VRツアーとは「実際に現地に訪れているような体験ができること」

 
出典:Awa navi徳島県観光情報サイト阿波ナビ

VRツアーとは、Web上に360度動画や360度のパノラマ画像を展開し、実際に現地に訪れているような体験ができるツアーのことです。VRツアーを展開すれば、顧客のスマートフォンやPC、タブレットなどさまざまなデバイスから体験できます。

VRツアーを作成するには、撮影に使用する360度カメラや360度動画を作成できる編集ソフトが必要です。

360度動画って何だ?どういうカメラが必要?など疑問に思っている方もいると思います。そんな方のために、360度動画については「360度動画の仕組みとは?撮影・編集・活用シーンまで一気に解説!」という記事で詳しく解説しています。VRツアーを作成するための参考にしたいという方は、ぜひご覧ください。
参照元URL:https://360vr.hopelivs.jp/vr360/360-shikumi/

VRツアーの魅力は高い体験効果が得られること

VRは動画では不足する情報まで体験できる

VRツアーの魅力は、自分が現地に訪れて実際の空間を見ているような高い体験効果が得られることです。VRツアーでは、映像内の視点を自由に動かすことができます。そのため、ツアーの空間情報が「丸ごと」「自分の好きなように」得られます。

VRゴーグルを活用すれば没入度が大きく向上するでしょう。VRゴーグルを使用しない場合は撮影者の視点で360度見渡せるのに対し、ゴーグルを活用すると自分の視点に切り替わります。空間内を実際に歩いて見ているような体験が可能です。

また、VRツアーの映像は加工された画像ではなく、現実空間を撮影した映像のため現実とのギャップが生まれにくい点も魅力です。現実とのギャップが生まれにくいことで「想像していた景色とぜんぜん違う」といったがっかり感を顧客に与えません。

VRツアーが集客に効果的なのは「顧客の行動意欲が高まるから」

VRツアーを活用するべき明確な理由を知ることが大切

VRツアーが集客に効果的な理由は、主に5 つあります。

1.実際に行ってみたくなる
2.物理的・時間的制約から解放される
3.用途に合わせた空間で納得いくまで検討できる
4.ギャップが埋まり予約やリピートをしやすくなる
5.希少な経験で高揚感が得られる

ここからは5つの理由について詳しくみていきましょう。

1.実際に行ってみたくなる

訪日外国人旅行者133名を対象にしたアンケート調査では、VRツアーを体験して以下3つの効果があるという結果がでました。

1.理解度の向上
2.通常の映像よりもVR体験の方がよい
3.VR体験で興味をもち行ってみたいと思った

VRツアーによって理解度が向上したと回答した人は93%、興味がわいたと回答した人は全体の88%に及んでいます。また、VRツアーに魅力を感じたと回答した人は97%という結果となりました。

VRツアーの高い体験効果によって、写真だけではわからない空間情報が得られます。そのため、満足度が向上し、興味をもって行ってみたいと感じる可能性が高まる結果になったといえるでしょう。

参考元:アライド・ブレインズ㈱|ハブ拠点でのVR体験による訪日外国人旅行者の地方誘客推進実証事業「全体概要」

 

2.物理的・時間的制約から解放される

VRツアーであれば、遠方であっても、現実で行うと費用がかかることでも安価に実現できます。現地に行くまでの移動時間がかからず、手軽に参加できるのが大きなメリットです。宇宙旅行や空中散歩など物理的に不可能なことまで実現可能です。

このような物理的・時間的な「コスト削減」によって、参加ハードルが低くなり、顧客の行動意欲が高まります

3.用途に合わせた空間で納得いくまで検討できる

VRツアーは、目的や用途に合わせた空間を作り出せます。ポップや動画の埋め込みなど、特にアピールしたいサービスやものを目立たせることも可能です。

顧客はVR空間で何度でも納得いくまで検討でき、その結果コンバージョン率アップが期待できます。

4.ギャップが埋まり予約やリピートをしやすくなる

旅行サイトなどで宿泊先を決める際、VRツアーで滞在ホテルの様子を体験しておけば、不安感を払拭し、逆に期待感に変えられます。現実とのギャップを埋め予約率が上がった事例も多いようです。

VRツアーで満足感を得た顧客は、次回も同じような体験を期待し、継続的に利用してくれるリピーターになります。

5.希少な経験で高揚感が得られる

LINEリサーチが調査した結果によれば、VRを体験したことがないと回答した人は73%という結果となりました。VRは認知こそ高いものの、体験までには至っていないということがいえます。

多数の人が未経験のVRツアーは、一度体験すれば感動と高揚感を得られるでしょう。さらに、VRツアーの体験効果によって現地に興味をもち、実際に行くという行動につながる可能性も十分にあります。

VRツアーはWeb上に設置可能です。2019年時点では60歳以上のインターネット利用率も90%を超えています。Webマーケティングを駆使して、ターゲットとなる層にどうやってVRツアーを体験してもらえるかの施策を講じていくと、集客に効果的といえるでしょう。

参考・出典
・LINEリサーチ|流行体感から読み解くサービス未来予測 流行予想シリーズ ~VR(バーチャルリアリティ)編~
・総務省|インターネットの利用状況

VRツアーを制作するにあたり「費用や内訳はどれくらいなんだろう?」と気になっていませんか?そんな方のために、”VRツアーの制作費用はいくら?押さえておきたい知識と相場を解説” という記事があります。費用についての知識や相場を知りたい方は、ぜひご覧ください。
参照元URL:https://360vr.hopelivs.jp/vr360/vr-tour/

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VRツアーを展開する3つのメリット

VRツアーには集客に活かせるメリットがある

VRツアーを展開するメリットは以下の3つが挙げられます。

メリット1:空間情報・ストーリーをまるごと伝えられる
メリット2:コンバージョン率が向上する
メリット3:期間限定個展なども資産として残せる

ここからは、それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。

メリット1:空間情報・ストーリーをまるごと伝えられる

VRツアーの空間は360度と広範囲です。そのため、写真だけでは伝えられない空間情報もすべて伝えられます。また、ツアー内にはテキスト情報なども埋め込むことが可能です。補足情報としてテキストがあると顧客の理解が高まります。

テキスト情報にはストーリーも加えるとよいでしょう。ストーリーには理解をスムーズにする効果があります。加えてセールス感を出さずに共感を生み、顧客の感情に訴えかけることが可能です。ストーリー情報があることで、顧客の理解を深めつつ行動につながる可能性が大きく向上します。

メリット2:コンバージョン率が向上する

VRツアーによって行動意欲が高まることは、成約率の向上にも期待できるといえます。しかし、VRが当たり前になる状況ではこの限りではありません。まだVRを体験している人が少ない、VRが個人レベルで普及していない状況だからこそです。

そのため、VRツアーでコンバージョン率が上がるメリットを活かすためには、早期導入が必要だといえます。VRは5Gの普及とともに広まっていくと予測されている分野です。VRツアーが顧客にとって当たり前になると、差別化もむずかしくなっていくでしょう。

メリット3:期間限定個展なども資産として残せる

VRツアーはデータで展開できるため、開催期間が終了した個展なども資産として残すことが可能です。データであれば個展の展示状況もあとから見返すこともできます。そのため、過去の展示状況を参考にすることも可能です。

また、作品は災害に対するリスクが常に伴います。データで残せると、万が一災害などによって作品が失なわれることになっても対処可能です。作品を展示していた状況のまま価値を後世に伝えたり、VRツアーによるオンライン展示会をあらためて開催することもできます。

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VRツアー成功事例5選

多様な事例を知ることで自社の運用時に有効な知識となる

すでにVRツアーを運用して成果を挙げている事業は数多く存在しています。経済産業省では2019年に以下5つの事例を公開しました。

1.TDK株式会社|TDK歴史みらい館
2.株式会社タイトー|アイラブオオサキ
3.蔵王温泉観光協会|スキーの疑似体験
4.京都府京都市|NINJA VR KYOTO
5.会津若松市|VRシアター
 
さらに、2019年には観光庁でも「VR/AR等を活用した観光コンテンツ 活用に向けたナレッジ集 」でモデル事業をまとめています。その中から3つピックアップしてご紹介します。
 
6.博多祇園山笠VR体験
7.酒蔵見学VR
8.アンコールワット VR体験

ここからは、VRツアーをどのように活用したのかについて詳しくみていきましょう。

1.TDK株式会社|TDK歴史みらい館

TDK株式会社では、企業の歴史を紹介するTDK歴史みらい館の展示会にVRツアーを活用しました。TDK株式会社の強みは磁性です。VRでは磁性がもたらすオーロラを体験できる「360°オーロラHMDシアター」を実施しました。VRのほかにも、ARを活用した展示など近未来を疑似体験できるなど、先進技術が数多く見られます。

しかし、先進技術は一般の来場者にはわかりにくいという課題がありました。そこで、課題解決の手段のひとつとしてVRツアーを活用しています。

実施後は年間来館数およそ27,000人で、リピート率が約25%という成果が見られました。VRやARで体験することによって、楽しく体験しながらも理解が深まり、リピートの向上につながったといえるでしょう。

出典:経済産業省|先進コンテンツ技術を観光資源として活用した事例を取りまとめました。

2.株式会社タイトー|アイラブオオサキ

出典:株式会社タイトー|アイラブオオサキバーチャルトリップ

株式会社タイトーは2016年に、大崎地域の観光振興を目的とする相互連携に関する協定を締結しました。Webサイトの構築を株式会社タイトーが行い、「アイラブオオサキ」というWebサイトの運用を開始します。

アイラブオオサキのサイトでは、大崎市の観光地の魅力をスマートフォンなどで手軽に体験できるVRツアーが掲載されました。360度映像によって臨場感あふれる体験ができ、観光地各所の魅力をPRしています。ほかにもYouTubeFacebook広告も活用して、発信を行っています。

YouTubeでは2017年12月時点で再生数が約148万回、Facebookフォロワー数は約2,000人という結果がみられました。視聴者の半数以上は海外からのアクセスで、世界中に大崎市の魅力が発信できている裏付けにもなっています。

出典:経済産業省|先進コンテンツ技術を観光資源として活用した事例を取りまとめました。

3.蔵王温泉観光協会|スキーの疑似体験

蔵王温泉観光協会では、雪が降らない地域に住む海外の旅行者がスキーに興味を持っていることから、VRを活用してスキーの疑似体験ができるコンテンツを期間限定でつくりました。

体験内容は、蔵王の特徴でもある樹氷が見えるコースに加えて、スケール感を味わえるコースの2種類。滑っている速度が表示されるなどの工夫で臨場感あふれる体験ができる内容です。

体験効果は非常に大きく、設置場所になっていたロープウェイの管理者から「また設置してほしい」とリクエストがもあるほど。VRの活用したプロモーション効果は大きく、蔵王温泉観光協会では活用の幅を広げています。

出典:経済産業省|先進コンテンツ技術を観光資源として活用した事例を取りまとめました。

4.京都府京都市|NINJA VR KYOTO

京都市の古川町商店街では、空き店舗を活用して忍者体験が可能なNINJA VR KYOTOを開業しました。VRで体験できる内容は、刀で敵を倒していく「刀VR」と、飛んでくる手裏剣をかわしていく「手裏剣VR」の2種類があります。

NINJA VR KYOTOではPR方法にも工夫がみられています。海外の顧客がわかりやすいようにWebサイトを多言語化対応したり、リアルとバーチャルのバランスを考慮して魅力を感じやすくしたりといった工夫がされてきました。

このような工夫により、レビューサイトや旅行サイトにおける評価が、5点満点中4.9以上と非常に高い評価を得ています。

出典:経済産業省|先進コンテンツ技術を観光資源として活用した事例を取りまとめました。

5.会津若松市|VRシアター

会津若松市ではVRを活用して「VR幕末の会津若松」が展開されています。内容は、幕末時期の若松城や城下町の様子などをVRで再現しており、観光や天守閣に訪れる人を増やすことが目的の内容です。

VRシアターはゴーグルを装着しなくても体験できるため、VR酔いの心配もありません。また、希望に応じて上映するマルチストーリーになっているため、リピートにも効果が生まれています。

効果では、VRシアターの来場者数が約1年半で累計10万人を超えました。天守閣に訪れた人の約1割がVRシアターを体験しているという内訳になっています。

出典
経済産業省|先進コンテンツ技術を観光資源として活用した事例を取りまとめました。
「VR幕末の会津若松」のチラシ

6.博多祇園山笠|曳山体験 

山笠に台上がりした目線で山を体験できるVR映像です。

博多の伝統や文化を際立たせ、「博多旧市街プロジェクト」の取り組みの一つで博多の伝統や文化を際立たせる効果があります。特に、台上がり視点の映像は圧巻です。追い山の櫛田入りでは一番山だけに与えられる『祝いめでた』の光景も疑似体験できます。ゴーグルを装着した状態で顔を左右振ると、観光客でひしめく沿道の様子も体感できます。

日本語の他に、英語、中国語、台湾語、韓国語の多言語対応しておりインバウンドの観光客にもアピール。

博多祇園山笠をミニ体験でき、実際に行きたい気持ちにさせます。

参照:観光庁|VR/AR等を活用した観光コンテンツ活用に向けたナレッジ集 
山笠ナビ

 

7.旭酒造(株)|「獺祭」酒蔵見学VR

日本酒「獺祭」の酒蔵見学ができるVRツアーです。

VR化によって、時間や人数に制限があった酒蔵見学を制限なくいつでも同じクオリティで体験できます。

日本語以外の言語(英語、フランス語、中国語)にも対応し、世界に向けて酒造りにかける思いを発信。VR内では、酒づくりに携わる実際の社員が登場し、工程の説明を行っており、現場でのリアルな体験や商品のこだわりなどがダイレクトに伝わります。

参照:観光庁|VR/AR等を活用した観光コンテンツ活用に向けたナレッジ集 
株式会社アルファコード|獺祭酒蔵見学VR

 

8.㈱H.I.S.|アンコールワット観光VR

(株)H.I.S.がカンボジアの観光省とニューヨークのスタートアップ企業Timelooper(タイムルーパー)とともにVRを使用した観光コンテンツを共同開発しました。

実際にアンコールワットに訪れた観光客に対してVR観賞用のゴーグルを販売。観光客が現地でゴーグルを装着することで、アンコールワット建築の様子や王朝時代の僧侶の沐浴や生活の様子など12世紀前半の様子を目の前であったかのように感じられるよう作られたコンテンツです。

歴史的建造物の現在と当時の様子を同時に体験でき、新しい旅行の楽しみ方を提案しています。

参照:観光庁|VR/AR等を活用した観光コンテンツ活用に向けたナレッジ集 
PRTIMES|H.I.S.×Timelooper×カンボジア観光省共同開発

VRの種類の中に、3DVRというものもあります。3DVRについては「3DVRの利用で予約が増える?ホテルの集客に活用する方法とは?」という記事で詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
参照元URL:https://360vr.hopelivs.jp/vr360/3dvr-hotel-shuukyaku/

\ 「問い合わせ件数アップ」の360°3D-VR【衝撃の95%増!】 /

VRツアー導入を支援する制度

経済産業省では、VRツアー導入を支援する「先端コンテンツ技術による地域活性化促進事業費補助金」という補助金制度が用意されています。補助金制度の内容は、VRやARなどの先進技術を活用して観光地などの活性化を促進する事業に対して補助を行う内容です。

VRツアーにおいて対象となるのは、制作会社と協力してVRツアーを作成し、プロモーションを行う場合です。補助の上限は1件あたり1,000万円まで、補助対象経費の50%となっています。

制作会社では、高い撮影・編集技術やマーケティング事例を数多く持っています。クオリティの高い差別化できるVRツアーを展開するためには、制作会社と協力していくことが重要です。

参考:文化庁文化財部伝統文化課|文化財の観光活用に向けたVR等の制作・運用ガイドライン

観光業界で集客に活用できる補助金制度を「補助金制度の活用|観光業で生産性向上や集客力を高める方法とは?」という記事で解説しています。観光業界にかかわる方はこちらも参考にしてみてください。
参照元URL:https://360vr.hopelivs.jp/vr360/kankougyou-hojokin/

まとめ|VRツアーを活用して売上アップを目指そう

ここまでVRツアーについて以下のことを解説してきました。

・VRツアーが集客に効果的な理由
・VRツアーのメリット
・VRツアーの成功事例

VRツアーで得られる体験は、顧客の理解を深めて行動に移す大きなきっかけになります。まだVRが普及しきっていない段階で、より多くの人にVRツアーの体験をしてもらうことで集客効果が期待できるでしょう。5Gの普及によって、VRの導入も加速することが予測されています。

補助金制度も活用できるため、VRツアーの導入ハードルも高くはありません。制作会社にVRツアーについて問い合わせてみるのはいかがでしょうか?