360°3D-VR

360度動画の仕組みとは?撮影・編集・活用シーンまで一気に解説!

・360度動画はどういう仕組みなの?
・360度動画を撮影するにはどんなカメラが必要?
・360度動画はどんな場面で活用されているか知りたい

この記事を読むと、

・360度動画の仕組みがわかります!
・360度動画を撮影できるカメラがわかります!
・360度動画の活用シーンがわかります!

360度動画は視点移動ができるため、動画視聴者に臨場感をアピールできます。360度動画を見ていて「この動画はどうやって撮影しているのか?」と疑問に感じた方も多いのではないでしょうか?

この記事では360度動画の仕組みに加えて、撮影できるカメラや活用シーンまで解説していきます。この記事を読むことで360度動画の魅力を感じることができるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

360度動画とは?自由に視点移動可能な動画

そもそも360度動画とは、動画再生中に視聴者が、上下180度左右360度で自由に視点を切り替えられる動画のことです。自分で視点移動できることにより、受動型の動画ではなく、主体的に動画を視聴できるようになります。主体的に動画を視聴することによって、動画内のコンテンツを疑似体験している感覚が味わえます。

また、平面の写真や動画と比較して情報量が多いことも特徴です。情報量が増えることで一度では360度すべてを把握できないため、視聴時間が増える見込みもあります。

360度動画の仕組み

360度動画の仕組みは、はじめに180度撮影できるレンズが前後についたカメラで動画を撮影します。その後、前後2つのレンズで撮影した動画をつなぎ合わせることで完成します。

360度動画用のカメラを使用しなくても、通常のカメラで複数の視点から撮影した画像をつなぎ合わせて360度パノラマ映像として利用する方法もあります。

360度動画を撮影できる専用カメラ3選

360度動画の仕組みを理解したところで、ここからは、360度動画を撮影できるカメラとして人気の高い3種類のカメラを紹介します。いずれも値段・品質・使いやすさのバランスが取れたカメラです。

1.Go Pro Max

出典:GoPro公式

GoProMaxはアクションカムとして人気の360度カメラです。高い手ブレ補正機能と防水性能に加えて、どんな角度でも水平に撮影できるHEROモードを搭載しています。またマイクも6つ搭載しているため、臨場感あふれる360度動画が撮影可能です。

価格73,700円(税込)
動画画質最大6K
フレームレート30Fps・60Fps
マイクステレオマイク6つ

2.Insta360 ONE R 1インチ版

出典:Insta360公式

Insta360 ONE R 1インチ版はApple製品との連携に優れた360度カメラです。Apple Watch制御やAirpods接続に対応しているほか、動画編集ソフトのFinal Cut Pro Xとの相性もよくなっています。画質も最大5.3と鮮やかかつ、夜の撮影に適したナイトショットで暗い環境の撮影にも有効です。

価格68,200円(税込)
動画画質最大5.3K
フレームレート30Fps・60Fps
マイク外部マイク接続対応

3.RICHO THETA SC2

出典:RICHO THETA公式

RICHO THETA SC2は手軽に360度動画を撮影できるカメラとして人気です。しかし、手軽でありながら撮影できる画質は4Kのため美しい動画撮影ができます。また、専用アプリによってシェアも手軽にできるため、SNSへのすばやいアップに効果的です。

価格36,800円(税込)
動画画質最大4K
フレームレート30Fps
マイクモノラル
360度動画を撮影できるカメラについて、さらに詳しく知りたい方のために「【360度カメラおすすめ9選】集客に活かす失敗しない機材選びを解説!」という記事を作成しました。こちらも参考にしてみてください。
参照元URL:https://360vr.hopelivs.jp/vr360/recommendedcamera/

360度動画の編集は2種類の方法がある

360度動画は基本的には、複数の映像や動画をつなぎ合わせる「スティッチング」という作業が必要です。しかし、スティッチングは編集技術も必要なため、技術不足の場合は映像に乱れが生じて視聴者にストレスを与えてしまう可能性もあります。

しかし現在では高い技術を必要とせず、気軽に360度動画をSNSに投稿したり、360度動画コンテンツを作成したりできるようになっています。ここからは、360度動画の2つの編集方法について解説していきます。

1.アプリで簡単編集

360度動画を撮影できるカメラで紹介したカメラには、PCだけでなくスマートフォンでも編集できるアプリがあります。このアプリを使うことで簡単操作で魅力ある360度動画に仕上げられるでしょう。

スマートフォンアプリの多くは、編集できる項目が少ないというデメリットもあります。しかし、テンプレートが豊富で360度動画をすばやく完成できるため、撮影後すぐにSNSへ投稿するといった使用には非常に効果のある方法です。

2.編集ソフトであらゆる編集が可能

360度動画を編集できる動画ソフトでは「Final Cut Pro」や「Power  Director」が有名です。これらの編集ソフトを使用すれば、テキスト挿入やエフェクトの追加など、コンテンツとして魅力のある360度動画を編集できるようになります。

PCの編集ソフトはスマートフォンアプリに比べると操作の難易度は上がります。しかし、直感的に使用できるUIやサンプルが豊富にあるため、慣れるまでに多くの時間を消費せずに済むでしょう。

PCの編集ソフトであれば映り込んでしまった不要物を隠したり、VR動画として編集することも可能です。360度動画の幅が広がり、コンテンツとしての魅力も向上する可能性が高くなります。

360度動画とVRの違いは撮影者視点か自分視点

360度動画とVR動画の違いは「視点」です。360度動画は、撮影者の視点から360度見渡せます。VR動画の場合は、自分の視点で自由に360度見ることが可能です。

VR動画はゴーグルを装着し、仮想現実空間として動画内に入り込む感覚です。自分の視点で動画内を移動したり見渡せるため、没入感に優れ高い体験価値を生み出します。

360度動画はVR動画ほどの没入感は得られません。しかし、広大な自然の景色を共有できたり、臨場感を味わうことは360度動画でも可能です。360度動画も、疑似体験できるコンテンツとして価値提供できる方法だといえます。

360度動画とVRの違いについて、さらに詳しく知りたい方のために「知ってる?VR・3DVR・360度動画の違いや仕組み」という記事を作成しました。こちらも参考にしてみてください。
参照元URL:https://360vr.hopelivs.jp/vr360/3dvr-vr-tigai/

360度動画のメリットは空間をアピールできること

360度動画のメリットは空間をアピールできるところにあります。たとえば、山の頂上から見られる雄大な自然の風景や、広い工場の施設といった空間は写真や動画だけですべてアピールすることは難しいでしょう。360度動画は撮影ポイントから360度空間のすべてを撮影できるため、広い空間であっても視聴者は認識できるようになります。

空間を認識できるようになると、イメージで補填していた内容が具体化されます。具体化されることで現実とのギャップも生まれにくくなるでしょう。顧客の行動心理は、どこに行くにしても何かを購入するにしても、事前に調査してから決定するようになっています。360度動画で見てもらえたら、顧客のイメージが具体化されて、予約や購入の行動につながる可能性も高くなるでしょう。

360度動画3つの活用シーン

360度動画の活用方法はさまざまですが、大きく分けて以下3つの活用方法があります。

1.SNS動画投稿
2.施設紹介
3.社内研修

ここからは、それぞれの活用方法について詳しくみていきましょう。

1.SNS動画投稿

動画広告はテキスト・映像・音声など伝えられる情報が豊富です。360度動画は、通常の動画に空間情報を追加して発信できます。見える景色と音声によって臨場感も360度まるごとアピールできます。そのため、観光地の風景やライブイベントに加えて車といった空間をアピールしたい業種において、360度動画はSNS動画広告にも効果的といえるでしょう。

出典|Fuji-Q Highland Official富士急ハイランド公式

2.施設紹介

施設紹介に360度動画は高い効果を発揮します。たとえば、工場の見学をバーチャルツアー化することも可能です。動画内に施設の説明を交えながら見学コースを紹介していくと、質の高いバーチャルツアーが実現できます。

また、顧客に提供するサービスだけでなく、採用活動にも効果的です。会社見学をデータ化することで、合同説明会などの会場でも見学してもらうことができます。実際に働く場所が見えることは、求職者にとって志望する企業を選ぶ際に大きなプラスポイントとなるでしょう。

出典|KAGOMEJP

3.社内研修

社内研修にも360度動画は活用されています。資料や画像だけでは伝えきれない空間情報を360度動画を活用することで、空間イメージが具体化され研修の理解度を高めることが可能です。

JAFでは車の死角に潜む危険を、360度動画を使って視覚的に体験できるようにしています。あらゆる角度から死角になる部分が見えることで、イメージで捉えやすい情報が具体的に把握できます。そのため、車の死角に対する理解が深まるのです。

出典| JAF360度VR動画 クルマの死角編

まとめ|360度動画の仕組みを知って有効活用しよう!

360度動画は通常の動画よりも多くの空間情報をアピールすることが可能です。5Gの普及にともない、360度動画やVRを活用したマーケティングは今後増えていくことが予想されています。制作会社には撮影技術や編集技術のノウハウをはじめ、映像を活用したマーケティング知識も豊富です。

360度動画を、プロモーションや企業戦略のひとつとして有効活用していくために、制作会社へ相談してみてはいかがでしょうか?

360度動画よりも自由度が高く、顧客の体験価値を向上させることができるMatterport(マーターポート)と呼ばれる3DVRというものもあります。3DVRやMatterport(マーターポート)について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

【matterport(マーターポート)】高まる導入価値とその理由とは?
参照元URL:https://360vr.hopelivs.jp/vr360/matterport-dounyuukachi/

話題の3DVR|次世代のプロモーション撮影として注目される本当の理由
参照元URL:https://360vr.hopelivs.jp/vr360/3dvr-satsuei/